10月10日休診日である木曜日に川崎市歯科医師会の仕事で、
ある企業にて行われた出張セミナーのお手伝いをしました。
「フレイル」
とは「Frailty(フレイルティ)」=虚弱を語源とした日本だけで通用する造語です。
フレイルティよりフレイルの方が世の中に伝わりやすい・覚えやすいと日本老年医学会が議論の末2014年5月に提唱しました。
フレイルは健康と要介護の間とされ、介護状態から健康状態になることはありませんが、フレイルの段階なら努力により健康状態に戻れるとされています。
ですから、早めに気づき対策することが重要です。
オーラルフレイルは、フレイルの前段階であるプレフレイルとされ
滑舌の低下・食べこぼし・わずかなむせ・
かめない食品がふえる・口の乾燥 等、
ほんの些細な症状であり、見逃しやすく気が付きにくい特徴があるため注意が必要です。
このセミナーは、
川崎市歯科医師会とロッテと川崎フロンターレのコラボ企画であり、
当日は、フロンターレのマスコットキャラクターである
「ふろん太くん」も来てセミナーを応援してくれました。
オーラルフレイルと言っても範囲が広いので今回は歯周病予防に焦点をあて講演と実習(フロスの仕方)で1時間のセミナーを10時から16時までに定員30名で3回行いました。
同じことを3回行うのは講師(歯科医師会歯科医師)にとっては大変でしょうが、3回聴講した私にとっては,知識の再確認となりました。
特に参加した方からの質問にどう回答するかは、日頃の診療にも活かせ大変勉強になりました。
やはり外に出て経験することは大事ですね。
ところで、口腔機能の低下は、残念ながら加齢に伴います。
身体と同様、筋力の低下が最大の原因です。
舌は筋肉のかたまりです!
当医院で働いている歯科衛生士のひとりは、神奈川県歯科医師会で行われた10回(日)コースの接触嚥下障害に関する講習会に数年前に参加しました。その後、私が通常の診療を行っている隣のユニットで熱心に口腔機能の低下防止の必要性やその対策を指導しはじめました。
横で聞いていた院長である私も、後から受講しました。
「神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医」
として、これからも的確なアドバイスできればと思います。